オリジナル音楽劇《雪月花》終演

先日こちらでもお知らせいたしました、歌劇団Kamite昭島コンサートシリーズの一環、オリジナル音楽劇《雪月花》が無事に終演しました!
私入れて5人の出演者+スタッフ2名でこなすにはハードな演目だったと思いますが、毎回の稽古に快く取り組んでくれた出演メンバーと、次々と仕事をこなしてくれる頼もしいスタッフメンバーには、本当に感謝しています。
会場のフローラカルチャークラブはフラットスペースなぶん色々と空間使いで遊べるので、今回はピアノを境に人間界(歌手)と神様界(金管)に分けてみました。歌手2人には、ある中学生の男女が色々な出来事を経て、最終的には音楽家カップルになってゆく様相を演じてもらいました。一方金管のお2人には「太陽の神」と「月の神」に扮してもらい、こちらは痴話喧嘩の連発……ですが、彼らが取り合いをしている一冊の手帖にこそ、人間の運命が色々と書き込まれていて、これが人間界の2人を左右しているのです。人間界の2人は比較的シリアスな状況なのに対して、神様2人はかなり滑稽なのですが、そこには私なりの「人間の運命ってなんでこうなの?」「誰かを愛する、守るってどういうこと?」「音楽って何のためにあるんだろう?」という問いを込めたつもりです。…と脚本について延々書いたものの、現実お客さんの目に映るものは脚本に書いた「理想像」ではなく、生身の人間が演じたからこその偶然も混じった結果なわけですが、そんなメッセージが少しでも伝わっていればなぁ…と思います。同時に、ガラコンでも無くお芝居でもなくミュージカルでもない感覚を味わっていただけていればと思います。
そして団として一番万歳なのが集客!!おかげ様で今回は来場数が、これまでの昭島シリーズで圧倒的な最高記録!やはり音楽イベントや舞台というのはそれに足を運びたいというお客様があってこそ価値が認められるものですので、今回来てくださった方一人ずつに感謝するとともに、これからも素敵な演目を披露できるよう精進したく思います。
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陽:咲、雨があがったよ。
咲:本当ね。日の光があたたかい。虹、出ている?
陽:ああ、咲にも見せてやりたいよ。大きな虹が赤い花と白い月を照らしているよ。
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